自民党 Liberal Democratic Party 2005 5 22
自民党は、変わってしまったと言えるでしょう。
よく言えば、新世代の自民党に、
悪く言えば、全く別の政党に変質してしまったと言えるでしょう。
自民党を変えたのは、小泉首相ではありません。
小選挙区制度が、自民党を変えたのです。
これは、以前も書きましたが、選挙区制度は、中選挙区に戻すべきです。
小選挙区制度では、弊害が目立ちます。
自民党は、政策的に活気がなくなってしまったと思います。
今の自民党議員は、「寄らば大樹の陰」という感じがします。
競争 competitive economic system 2004 1 29
企業の業績を見ていくと、
規制などで守られて、競争のない業界は、
政府に助けてもらっても、なお回復力が弱い。
競争がなくて、低迷している例を、ひとつ挙げましょう。
自民党という政党は、かつて、
派閥の弊害を、マスコミから指摘されて、
派閥を解消する方向に動いてきた。
さらに、小選挙区制度を導入したことにより、
派閥の力は、激減した。
相対的に、党執行部の力は増大した。
その結果、政治家が、小粒になってしまった。
田中、三木、福田、大平、中曽根という政治家に比べて、
明らかに、今の政治家は、小粒になっている。
昔は、自民党という政党は、「ない」と言ってもよかった。
田中党、三木党、福田党、大平党、中曽根党という「政党」の連合体が、
「自民党」と称していた。
このなかで、「政権交代」をしていた。
田中党がダメならば、三木党へと「政権交代」をしていた。
今は、自民党内にあった複数の「政党」がなくなってしまい、
「無競争」となってしまった。
多くの議員は、党執行部の顔色を伺うだけの議員となってしまった。
そして、政治の低迷と、無気力が始まった。
確かに、派閥というシステムには、弊害が多かったが、いい面もあった。
競争をして、お互いの政治力を磨いていた。